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Origami - LEMS
日本の昔ながらの文化の一つ「折り紙」。
「Origami」という言葉が世界中に広がっているくらい、日本人が思う以上に有名な日本の文化「折り紙」。
なぜか日本人の僕たちは「折り紙」に対して、そこまで大きな意識を持ってはいない様な気がする。
「侍」、「桜」、「寿司」、「寺」、「神社」、「富士山」、「紅葉」、「舞妓」、「歌舞伎」、「東京」、etc...
「日本と言えば?」で、「折り紙」が最初の方に出てくる日本人は少ないんじゃないかなぁ?って思う。
でも「折り紙」は、実は常に僕たちの生活に当たり前の様に寄り添っていて、昔も今も変わらずに身近にある存在。
折り紙で作られた飾りが部屋の中に置いてあったり、ちょっとした紙があったら手持ち無沙汰に織り鶴を折ってみたり、箸袋で箸置きを作るなんてのも折り紙。小さい頃は手裏剣を作って投げて、紙飛行機も飛ばして遊んだっけ。
そして、千羽鶴の様に祈願の様な物にも使われて。。。
昔からずっと身近にあった。
だからその存在にあまり気が付いていないのかも。
日本人が思っていないほど有名な日本の文化。
そして逆に、「日本の有名な文化の一つ」だと感じている外国人にとっては、日本人がそういう風に昔から現代にいたるまで、そんな風に身近な生活の中に折り紙が存在してきたという事も知られていない事であるだろう。
そこには日本人だけに分かる「和」が培った生活があり、その中に実は折り紙も存在していた。
富士山や法隆寺に行ったことがない人はいるだろう。
お花見や歌舞伎を見たことがない人もいるだろう。
初詣やお墓参りに行ったことがない人もきっといるだろう。
でも、折り紙を折ったことがない人はいないと思う。
いわゆる分かりやすい「日本の文化」とはちょっと違った存在の「折り紙」。
現代の文化と歴史が不思議に交わり、今も誰の日常にもある。
これこそ、ある意味、本当の意味で現代に生きる「和の文化」の一つなのじゃないかな。